2017年12月27日水曜日

還暦【スタッフの個人通信】

<還暦>
皆さんこんにちは。今年も残りわずかとなりました。
皆さんは、来年の暦はもう用意されましたか?どんな暦でしょうか?それともカレンダーでしょうか?
 暦とカレンダー、同じと思いますが、私の中では別物なのです。例えばカレンダーには六曜(皆さんは知っていますよね)は書かれていても、干支(えと)が書かれていない場合が多いと思います。皆さんは、干支をご存知ですよね。干支をご存知であれば、なぜ還暦と言われているかも、ご存知ですね。
 還暦は暦が一回りして60歳になることです。60年で一回り?何が一回りなのでしょうか?正解は干支が一回りするのです。
 干支が一回り?と思う人も多いと思います。来年は(いぬ)年ですね。子から始まり戌で終わる「えと」ですね。え!これは干支ではなく十二支(じゅうにし)ですよ。それでは干支とはなんなのでしょう?来年の干支は(つちのえ)(いぬ)です。聞いたことがありますか?若い方は聞いたことがないと思います。干支の最初の戊は十干(じっかん)と言います。これと十二支を組み合わせたものが干支なのです。
十干には(きのえ)(きのと)(ひのえ)(ひのと)(つちのえ)(つちのと)(かのえ)(かのと)(みずのえ)(みずのと)があります。始めの甲、乙、丙、丁は「こう」、「おつ」、「へい」、「てい」とも読めます。お爺ちゃん、お祖母ちゃんの時代の成績表に使われていました。
 この十干と十二支を組み合わせて干支となったのです。これは、陰陽五行説という古代中国の思想や易から発生し、月日にあてられるようになったものだそうです。年月日すべてに干支があったのです。昔の大きな日めくりには干支や六曜、節季等が書かれていました。毎日めくるのが面倒ですが、懐かしい暦です。

十干と十二支の組み合わせは二つの最小公倍数の60通りあり、60年で一回りするのです。これが還暦の謂れです。昔は医療が発達していないため、60歳まで元気でいる人は珍しかったため、お祝いをしていました。現在は平均寿命80歳の時代です。60歳で若い人たちのお世話になるわけにはなりたくありません。60歳を超えても、元気で働きたいものです。(弊社は雇用の確保という方針があり、70歳を過ぎても働けるいい会社です。)
PM事業部 稲葉