昔々、といっても浦ちゃんや金ちゃん、乙ちゃん程の昔々ではありませんが、あるOLのまずは学生時代の話からです。
「これから内申書の順位を発表します。」卒業式の直前、担任の先生が言い出しました。
(ええ~っ、聞いてないよぉー。)という声の中、ペーパーテストの要領だけはお得意だった少女は「この文系クラスでのテスト順位は良かったはず、最初に呼ばれるわよねっ。」と先生の声の方へ集中しました。
しかし、1番に発表されたのはA君、成績も性格も良い彼はピュアな表情で「あれっ?〇〇じゃないんだ。」と少女を振り返りました。
しかし少女の顔には(ちびまるこちゃんがよくみせる表情のように)上部半分に斜線が…。それを見て「ビクッ」と友蔵のようにおびえ前に向き直るA君。
彼女は考えました。「何故だろう?あの中間もこの前の期末も良い順位だったのに。何故?ナゼ?
…あっ!もしかして……!「体育」のせいか!!」
そうです。彼女はスポーツが大の苦手だったのです。
体育はほとんどオール3(保健体育のペーパーテストのあった時だけ4でした。)
「でも社会人になったら体育が出来ないことなんて関係ないわ。ふんっ。」この時の神の啓示を彼女は無視したのでした。
その後も「体育」を怠け続けOLとなった彼女は「事務員なんてボールペンを持つ力とキーを打つ力があれば大丈夫、よほどの事が無い限りA3サイズのコピー用紙の包みを持てれば楽勝よ。筋肉なんてさほど無くても生きていけるわ。後は受付までの数メートルをお客様がイライラしないくらいの俊敏さで走り寄ることが出来れば良いのよ!」と甘~い考えでやり過ごしていました。
しかし、〇〇年後、つけあがった彼女を待ち受けていたのは「路面店舗」への異動。
なんとここでは「除雪」と「清掃」が待ち受けていたのです。
さて、ここで彼女はどんな目にあうのでしょうか。回答は明日の朝刊の折込広告で!(嘘です。)
それともNHKのケータイ大喜利で「スポーツダメダメ人間の彼女を待ち受けていた試練の除雪と清掃、その時彼女は」のお題で募集しますので送ってみて下さい。(嘘です。)ジュニアさんが間違って「レジェンド」に選んでくれるかもしれません。
それともNHKのケータイ大喜利で「スポーツダメダメ人間の彼女を待ち受けていた試練の除雪と清掃、その時彼女は」のお題で募集しますので送ってみて下さい。(嘘です。)ジュニアさんが間違って「レジェンド」に選んでくれるかもしれません。
例えば…「ママさんダンプに軽い雪だけ積んで持って行こうとするがそばからスコップでどんどん重い雪を足され、高い雪山に押し上げる事が出来ず、途中でずり下がり裾野をただただ広げてしまう。」さらに「スコップでそれをすくって雪山へ放り投げようとするが背も低い上に腕も短くもちろん力も無く、一旦上がった雪はコロコロと転がりさらに裾野を広げてしまう。」
又は、「あまりにトロいため、冷え込んだ共用部分の清掃に時間がかかり、毛糸の靴下を履いていたにもかかわらず両足に霜焼けを負う」…といった感じで。(実話です)ご応募お待ちしています。
冗談ばかりでスイマセン。いや、でも本当に出来ない人間にとってはなかなか大変なんです。普通の人にとっては「?」でしょうが…。
でも愚痴ってばかりでは前進しませんね。
…どんな事でもいつか将来に役立つ事があるに違いありません。
レッツ!ポジティブシンキング!
きっといつか腕が上がり、70歳になっても80歳になっても自分で除雪も掃除も出来る婆さんになるに違いないでしょう。
この世の中、役に立たない事なんてないんです…よね。
除雪だって清掃だって、きっときっと…。
…とここまでは一部手直ししましたが以前、私が書いてボツにした文章です。
当時、何だか書いていても深イイ話を目指そうとしたうそんこの文章だなぁと思ったのです。(それとたいして良くも無かった成績のことまで…。バカじゃん…と)
本当は「いったい、これ(「除雪」と「清掃」)、何の修行だよ~~」と半分しらけた自分がいたのです。
しかしあれから4年、もう路面店舗には居ない自分ですが、その後、家庭の事情で家の除雪や家事からも逃げられない運命となり、あの時の修行があったらからこそ今では何とか「これくらい何のことは無い。もっと広い駐車場の除雪を吹雪の中、洟と涙を垂らしてやったじゃないか!」「雑巾だって真っ黒にして何十枚も洗ったじゃないか!」「え~ん、でも…負けてたまるか」という気持ちになれるのです。
…今では前よりは白々しくなく言えるつもりです。
この世の中、役に立たない事なんてないんです。
除雪だって清掃だって、きっときっと…。
あの時、一緒に叱咤激励しながらスコップで鬼のように雪を足してくれた同僚、まったく役に立たない私を静かに見守って下さった上司の方々、本当にありがとうございました。
そして、毎日大変な作業をしているにも拘らず「昔の苦労を考えたら苦だと思ったこともないねぇ~。」と言ってのけるPM事業部の方々、正に神対応。体も心もちゃんと育てて「体育」してきたのですね。私はまだまだ修行が足りません。(てへぺろ)
PM事業部 関山