2022年3月1日火曜日

白石散歩【スタッフの個人通信】

 今冬は、異常な量の大雪が降って、雪かきで腰を痛める方が、いつもの年より多かったと耳にしました。かくいう私も管理物件の除雪作業中、腰を痛めてしまい、立ち上がるのも歩くのもしんどい経験を初めてしました。1ヶ月程度近くの整形外科に通院して、いまは良くなりましたが、来年以降の除雪は、この老いた体と相談しながら慎重に作業に当たりたいと思います。

 さて、今回のブログ記事は、今年高校受験をする私の娘が公立の試験日(3/3)まで、残り少なくなった大事な時期に、静かな環境で勉強してもらうため、集中する娘の邪魔になってはいけないと気を使って、外に出掛けた時に偶然見つけたおもしろいお店をご紹介します。

 ご紹介するお店は、国道12号線沿いに先月オープンしました24時間営業の自動販売機専門店「自販機ランド」さんです。コロナ禍において、非対面・非接触・3密を避けて、自宅で全国の様々なグルメをテイクアウトで堪能できる新しいタイプのお店です。また時間を選ばずにいつでも買うことができるのも良いと思います。



 今は車で通っても高い雪山に隠れて目立ちませんが、雪山が融けて無くなるとお店の看板や自動販売機が目に飛び込んできますので、通った人達は一体何だろうと皆さん気になって足を止めたくなるのではないかと思います。

 店外には4台の自動販売店機があり、恐る恐る無人のお店の中をのぞいて見ると、店内にも自動販売機が4台あって合計8台の自動販売機が並んでいます。スーパーやコンビニなどではなかなか入手できない商品が販売されています。

 販売している商品は、札幌では食べることのできない全国有名店のラーメンのほか、北海道限定のスイーツフロマージュ、骨が先に抜いてある魚の切身、マンゴーカットの霜降り牛タン、特製ウィンナーセット、有名餃子、厳選チーズなどがあり、値段は1,000円以上のものが多くちょっと高めではありますが、おいしそうな商品がラインナップされています。




 ※千葉水産の骨のない魚の切り身
 には、
 「めぬき」「銀だら西京漬」
 「金目鯛粕漬」「さわら西京漬」、 
 「銀がれいみりん漬」「サバ」
 「ホッケてり漬」「サケ粕」の 
  種類があります。







 ※ラーメンは、「濃厚味噌」
「家系」「二郎系」
「博多とんこつ」「煮干」
「坦々麺」とこちらも種類は
 豊富です。
 







 
 
きれいに並んでいる自動販売機の中で、私の目に飛び込んできたのは、「意外とおいしい!」?と標記された虫食の自動販売機』です。何の昆虫がいるのか自動販売機に近づいてみると、「コオロギ」、「イナゴ」、「ゲンゴロー」、「タケムシ」・・・と小学生の頃に田んぼや空地で見たり、捕まえたりした昆虫が袋に入って売られています。

 「本当においしいの?」と疑いを持ってしまう昆虫が、なんと880円の値段から販売しています。また「どんな人が買って食べるのだろうか?」と恐ろしくなってしまう毒クモの「タランチュラ」も2,700円という高値?で販売されています。













 



 昆虫食の自動販売機をじっと眺めている内に、「意外とおいしい!」という文字に心を惹かれて、試しにひとつ買ってみようかなという気になり、自動販売機にお札を投入して、「コオロギ」「ゲンゴロー」を一袋ずつ衝動買いしていました。

 家族に見せても絶対に食べないことは分かっていましたし、逆に全員から「なに無駄遣いしているの!」と叱られてしまうので、家族には内緒で買ってきた昆虫食は、会社に持って行って、誰にも見つからないように陰に隠れて試食してみました。
























 



 裏のシールには原産地はタイと印刷されています。袋を開けて中身を出すと昆虫がそのままの形で現れ、開けた瞬間は咄嗟に「オー」と驚きの声が出てしまいます。

 実際に昆虫の原形を見て、それを食べるのはやはり抵抗感があり、口に入れるまでに少々時間がかかりましたが、意を決して食べてみると「コオロギ」の方は、不思議なもので虫の違和感はなく、普通に味は小エビやアーモンドの皮に近いものに感じました。

 食感はコオロギ自体が小型で胴体や羽がやわらかいので噛んているうちに虫なのか分からなくなるので、感想としては、「おいしいとまで言えないが、お酒のツマミやおやつとしての食べる物としては有りなのかな」と思います。


※かわいいラベルの袋に入っている
「コオロギ」です。










「ゲンゴロー」です。「コオロギ」よりも形がしっかり残っています。










 


 もう一つの「ゲンゴロー」も食べてみましたが、バリバリと甲羅を噛んだ時に破片が口の中に広がり、その食感と音に驚いてしまい、じっくり味わうよりも先に水を使って胃に流し込んでしまいました。この昆虫は「そのままで食べるのではなく、何かメインの料理に混ぜて併せて食べるものかな」と思います。

 また二つの昆虫を食べた後の体調が少し心配でしたが、これまでのところ私の体に異変は出ていません。どれも味付けを濃くするともっとおいしくなると思います。

 新型コロナウイルスにより、これまでの生活が一変して立ち行かなくなることが本当にあり得るというリアリティを目の前に突きつけられました。昨今の食料をめぐる世界の状況は、紛争地域の拡大、途上国の人口増加、中国などの経済発展、地球温暖化の進行、異常気象による自然災害の増加などによって、食料不足や食料価格の高騰が、さらに深刻化すると見込まれています。

 昆虫食は育てやすく繁殖に適しておりタンパク質を豊富に取れる栄養食ですので、新たな食料として関心が高まり、今後注目を浴びるのではないでしょうか。また今の日本の低い食料自給率を考えれば、近い将来もしかすると全国のスーパーで当たり前のように昆虫食が並んで販売されているのではないでしょうか。

 今回初めて昆虫食というものを知りましたが、これまで人のタンパク源となってきた牛や豚、鶏などの家畜は飼育のために多くのエサや水が必要で、また牛のゲップには地球温暖化を促進するメタンガスが含まれ環境負荷が大きいと言われていますが、昆虫食は家畜に比べてエサや水の量が少なく済み、温室効果ガスの排出も無いので、「環境にやさしい食べ物」として、高いポテンシャルを持っているようです。

 また「食品ロス(本来は食べられるのに捨ててしまう商品)」についても考えさせられることになりました。、かれこれ二年以上経つコロナ禍の自粛で、夜の宴会はめっきり無くなりましたが、以前はコース料理を頼んでも、全部を食べ切れず残してしまうことに罪悪感は特に持っていませんでした。しかし、食料が枯渇する恐れがあることを知って、日頃の食事に感謝し、もっと食べ物を大事に「もったいない!」をより強く意識しようと思いました。
 
 まずは、食品ロスを少しでも減らすよう「できるだけ賞味期限が近い商品を買う」、「いつもの食べる量を少し減らす」、「余計なものは買わない」を実践してみようと思います。

 なお、今回のぶらり散歩で見つけたお店は、JR白石駅と市営地下鉄東西線白石駅の中間にある「白石区本通」になります。近くに当社の管理物件には「ル・ノール南郷街(白石区南郷通)」「ル・ノール白石駅前(白石区平和通)」があります。

 白石本通を歩いてみると、今もなお、古き昭和の歴史を感じる飲食店ビルや小店舗が多く残っております。今回の紹介した他にも朝ラーメンをやっている珍しいお店もありますので、ぶらぶら回ってみると新しい発見がきっと見つかると思いますよ。


PM事業部 山田