先日ある飲み会で「下町ロケット」という私も読んだ事のある本の話が出ました。内容としては、東京下町の中小企業の製造会社の話です。元宇宙開発の研究機関の研究員であった主人公が、急逝した親の後を継ぎはしたものも、以前研究していたロケットエンジン制御システム開発が忘れられずコツコツと研究を続け、成功させ尚且つ特許も取得します。でも、この特許は会社ではまったく利用できるものではありませんでした。会社の経営も大手企業や元受企業からの理不尽な要求や、訴訟などで窮地にさらされます。そうした中、重工業最大手から制御システムの特許買収の話が飛び込みます。買収を受ければ、そのお金で会社の経営は一息つけるのですが、開発者としての意地や、会社としての経営方針等により売却を拒否します。最終的には、中小企業が巨大企業に、製品として制御システムを納入する事になるという内容だったと記憶しています。(読返していません)
「まいど1号」、「江戸子1号」をご存知ですか?前者は東大阪市の中小企業が集まり人工衛星を作りました。後者は東京の中小企業、大学と信用金庫が協力し、8,000m深海探査機を作りました。どちらも成功しております。
これらの例から判るように、日本の中小企業の技術力は絶大なものなのです。日本経済は、工業製品の輸出で成り立っていると言われています。大企業が製品を作り輸出しているのが大多数を占めています。しかし、その部品は中小企業が作っているのが実状です。壊れず性能の良いメイドインジャパンを、中小企業がささえているのは当然のことと思います。
そんな中小企業で働く社員の方々にとって、ご家族とのひと時の団欒が、体を休め、英気を養い、明日の仕事へつなげているのだと思っています。そんな皆様に、私たち「エッセ」は住みよいお部屋をご提供しております。
エッセも日本の物作りに貢献しているのです。
注1:まいど1号は設計と製作の大部分をJAXAが行いました。
注2:下町ロケット 著者池井戸潤
PM事業部 稲葉