2012年3月7日水曜日

マッチ箱【個人通信】

引き出しの奥からマッチ箱を見つけました。
外箱も中箱も木製で中には10本ほどの軸が残っています。




















(これは結構古いんじゃない? もしかしてプレミアモノか?)

淡い期待を抱きつつ、ネットにて外箱の文字をすべて連ねて検索するもそれらしきヒット無し。
「並型Y」「扇印燐寸」「三晃物産株式会社」と検索を繰り返すうち、マッチに関する年表の中に「三晃物産株式会社」の文字を発見しました。

それによると、日本でのマッチ製造は、明治8年ごろ欧州留学中にマッチ製造を研究していた清水誠という人が、帰国後始めたのが本格的なマッチ製造らしいです。
その後順調に生産を増やし、マッチは重要輸出商品の一つとなりましたが、欧州との競争や戦時下の「統制会社令」等で合併等を繰り返し、戦後「統制会社令の廃止」をへて、昭和22年に「三晃物産株式会社」が誕生しています。
昭和29年頃から中箱が経木製から紙製へと変わり始め、昭和31年頃から外箱も経木から紙製へと変わり始めたとのこと。
今ではマッチを見かけることはほとんどなくなってしまいました。

そういうわけで、私の持っているものは、昭和22年頃から昭和29年頃のものと思われ、それほど古いものではないと判明してしまいました。

(残念!)

引越しシーズンですね!
みなさん面白そうなものを見つけても、調べるのは荷物の整理が終わってからにしましょう。

函館支店 藤田