2016年5月6日金曜日

早起きしてみました【スタッフの個人通信】


55日こどもの日

4時に起きてエゾシカを見に出かけました。

場所は道東「鶴居村」の阿寒の森と接する酪農地帯。

夏に出産を控えるエゾシカはこの時期、たくさんの栄養を取ろうと牧草地に姿を現します。

森の食べ物より、春一番の牧草はずっと栄養価が高いそうです。

とは言え、野生動物ですから現れるかどうかはわかりません。



まだ夜明け前です

ウォッチング開始は朝430

鶴居市街から北の方向に車でゆっくりと進みます。

シカが牧草地に出てくるのは日の出から1時間程度。人が活動する頃には森へ帰っていきます。

ちょっと靄がかかってどんよりした天候です。

シカは濡れた草を好まないらしいので、今日はどうかな?




いました~!

雌ジカと子どもばかり17頭の群れ


一つ目のカーブを曲がったら早速シカの群れが視界に飛び込んできました!



車の中から見てるだけなら逃げないのですが、写真を撮るため車を降りるといっせいに森へ逃げていきます。


お尻の白い毛が緊張するとふわっと大きくなってとても目立ちます


鶴居村だけに鶴も居ます



ゆっくりと車を進めると次は道路から近い位置に3頭。





3頭とも雄ジカのようです





小さい鹿は「一本角」二年前の夏に生まれた若ジカ、大きい鹿には袋角が見えます


エゾシカは通常毎年秋に角が抜けて、このように新しい角に生え変わるんだそうです。

あらら、一番大きな鹿が車に近づいてきました。


一歩、二歩、三歩


好奇心旺盛のようです。

四歩目で立ち止まって、やはり森の方向へ走っていきました。










その後もたくさんの群れに出会い、30分およそ15㎞のドライブで77頭を確認しました。







しかし、残念ながら彼らがたくさん居ることは地域にとって喜べないこと。

農家さんが美味しい牛乳を取るために育てている大切な牧草です。


春の草原で出会うエゾシカたちがとても伸びやかで美しかっただけに、

                          考えさせられる朝になりました。

(釧路 山本)