2014年4月30日水曜日

住まいとセキュリティー【個人通信】


PM事業部
稲葉 宣明

 最近、あるハウスメーカーのTVコマーシャルで「住まいのセキュリティー」売り物としたものがあります。特に女性の一人住まいをされている方には、セキュリティーに関して関心度が高いと思います。

 大昔より、自分の生命・財産を守るため、庶民は入り口の戸に心張り棒を掛け、大商人は家(店)の周りに高い塀をめぐらし盗賊(泥棒)から身を守っていました。また、お殿様は自分の家(お城)の周りに掘りを堀、周囲の道は迷路のようにし、門には不寝番を配置し、城壁を築きその上に家を建て住んでいました。

弊社が管理させていただいている集合住宅でも、共用部入り口はオートロック、インターホンはTVモニター付きが多くなっております。オートロックと言っても鍵で開ける、ICタグで開ける又指紋・静脈を読み取り開けるものもあります。このように、共用部には住人しか入ることができません。また、各お部屋の玄関の鍵もコピーが出来ないものが多くなりました。

このように、皆様がお住まいになっているお部屋は皆様の生命・財産を守るため様々な工夫がなされておりますのでご安心下さい。ただし、生命・財産を守るセキュリティーが、逆に皆様の生命を脅かす場合があることを記憶にとどめて頂きたいとおもいます。

例として、若い方にはあまり心配が無いかも知れませんが、お部屋の中で倒れてしまった(転んだのではありません)。携帯(スマホ)を手に持っていたので救急車を呼ぶことは出来ました。でも、救急隊はオートロックを開けることが出来ません。他の入居者に開けてもらったとしても、部屋の玄関には鍵が掛かっており、救急隊には開けることが出来ません。一時を争う事態でも何も出来ないことになります。

 このような緊急時にどうすることがよりベターなのか、一考する必要があると思います。