2014年4月24日木曜日

嫌われる勇気はあるか【個人通信】

就職活動と恋愛は似ていると、就活中にどこかのリクルーターが言っていた。

なにかの縁があって男性と女性が出会い、付き合うことになるように。
なにかの縁があって会社と就活生が出会い、そこで働くことになる。

どちらかがものすごく気に入ってアピールしても、フラれてしまうこともあるけれど。
どちらもそこまで積極的にいったわけでもないのに、結ばれることもある。
お互い相思相愛で結ばれたのに、別れてしまうこともあれば。
元は遊びのつもりだったのに、気付けば両想いになってたり。

だから、採用試験たくさん落ちても出会いを求め続ければそのうち結ばれるから、あんまり落ち込まず続けていきなよ、とかそんなアドバイスだった気がする。


皆さん、こんにちは。
エッセに就職して3年目。
営業企画部 村田です。


ふと冒頭にリクルーターの話を思い出してみたのは、別に恋愛話や就活話をしたいわけではなく。
今日は、本の話。
本も、縁や出会いという意味で同じだと思うのです。

そんなわけで、紹介するのは「嫌われる勇気」という本。
最近本屋で平積みにされているので、ばったり出会うのは簡単なのですが。
つい買ってしまった訳。それは・・・
帯を目で追った末に見えた、「伊坂幸太郎」の名前。
僕は伊坂さんの大ファンなのです。

まさか、好きな小説家のコメントに魅かれて、自己啓発本を買うことになるとは。
これもきっと縁というやつの仕業。


岸見一郎・古賀史健『嫌われる勇気』ダイヤモンド社

本書は、”アドラー心理学”の入門書として書かれたとのこと。
アドラー心理学の伝道師たる哲人を青年が論破しようとするなかで、二人の会話を通して、アドラー心理学の考え方が明らかになっていく。
小説のような読み口でとても読みやすかったです。
アルフレッド・アドラーは、フロイト・ユングと並んで心理学の三大巨頭と言われていたり、『人を動かす』や『道は開ける』などの著書で有名なデール・カーネギーにも思想の面で影響を与えているとか。「日本ではまだあまり知られていない」と書かれていたが、この本の影響でこれから有名になりそうな気がする。

内容を一言では説明しにくいので、インパクトのあった言葉をいくつか紹介します。

「”嫌われたくない”と願うのはわたしの課題かもしれませんが、”わたしのことを嫌うかどうか”は他者の課題です」
「人生とは、いまこの瞬間をくるくるとダンスするように生きる、連続する刹那なのです」
「世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ”わたし”によってしか変わりえない」


「常識へのアンチテーゼ」な側面があるらしいです。
ロックが好きな人、伊坂幸太郎が好きな人は好きになれる気がします。
あと、読み終わったときにおそらく、エヴァンゲリオンのエンディングシーン「僕はここにいてもいいんだ!」が頭に浮かびます(エヴァンゲリオンを見たことある人だけですが)。

そんなわけで、最近たまたま読んだ本の紹介でした。
アドラーさんの本、もう1冊買っちゃいました(笑)




営業企画部 村田