2012年11月21日水曜日

私の仕事【個人通信】

今回は、私の仕事を紹介します。

 エンジニアリンググループと言うと技術的な仕事をしていると思われるでしょうが、正解でもあり不正解でもあります。日常の仕事は、管理物件を巡回し、蛍光管の球切れがないか、配管スペースで水(油)漏れがないか、共用部の壁は破損していないか等点検したり、自転車の整理をしたり、物件によっては日常清掃もしております。技術的な仕事としては、給水ポンプの点検、皆様から寄せられる各種の修理(水漏れ、建具の調整、排水の詰まり、照明器具の交換)、消防用設備(火災報知器、避難器具、消火器など)の点検も行っております。そうです、何でも屋さんなのです。「出来ないことはない」と言いたいのですが、出来ないこともたくさんあり、専門業者のお世話になっています。

 この時期、入居者の方より点検中に「何をしているのですか?」と尋ねられることがあります。皆さんは、廊下や階段の照明器具に紐が付いているのに気がついていますか?ほとんどの方は気がついていると思いますが、「何のため」かまではご存じないと思います。その紐に変なもの(実は錘です)をぶら下げて、なにやら測定しているのを見て、先ほどの質問となるのです。

 廊下や階段は、火災時の避難経路です。火事になると、電気のブレーカーが切れたり、安全のため(感電しないように)電力会社がやって来て電気を切ってしまいます。夜の火事であれば真っ暗になってしまいます。そんな中、廊下や階段を逃げるのは危ないですね。そこで停電すると自動的に電気が点く照明器具が、廊下や階段には取付けられているのです。内部にバッテリーは入っており、いつも充電しています。紐を引くとバッテリーに切り替わり、バッテリーの点検が出来るようになっています。でもバッテリーにも寿命があり、古くなると使えなくなってしまいます。そこで、避難するのに必要な明るさが確保されているかを、毎年点検しているのです。皆様の安全、財産を守るのも私たちの仕事なのです。

 皆様に快適で安全な生活を送っていただくために必要な各種点検にはご協力ください。



PM事業部エンジニアリンググループ
稲葉 宣明