2016年12月21日水曜日

有馬記念の不思議な法則【個人通信】

 年の暮れ、12月も20日を過ぎまして、「ああ、、、今年ももう終わりだなあ」という感じですが、そんな年末を感じさせるイベントの一つに競馬の「有馬記念」があります。
このレ-スは、日ごろ馬券を買わない人でも、一年の締めくくりとして年末ジャンボ宝くじのような気持ちで参加する人も多いでしょう。 今年は12月25日。クリスマスの日曜日、しかも三連休の最終日とあって例年よりも大いに注目されるものと思います。

          
私は毎年、新冠の生産牧場、ビッグレッドファームに引退した競走馬を見に行きます。ここは長年にわたって日本競馬の発展に尽力している競馬界のドン、岡田繁幸総帥の奥様が代表をやっておられ、往年の名馬、コスモバルク、ジョーカプチーノ、ゴールドシップなどが無料で見学できます。

           

さて、「有馬記念」に話しを戻しますが、私はこのレースの過去の結果から一つの不思議な法則に気づきました。まずはこの数字をごらん頂きたいと思います。

   1着   2着    3着
2015年  - ⑨ - ⑪
  14年 ④ -  - ⑭
  13年  - ④ - ⑭
  12年 ⑬ -  - ⑨
  11年 ⑨ - ⑤ - 
  10年 ① -  - ⑪
  09年 ⑨ - ② - 
  08年 ⑬ ― ⑭ - 
    07年 ③ -  - ④
  06年 ④ - ① - ⑤
  05年 ⑩ -  - ⑭
  04年 ① - ⑨ - 

過去12年のうち、ディープインパクトが勝利した2006年を除いて、不思議なことに、3着以内に馬番⑥か⑦が必ず入線しています。
と言うことは、そうなんです。馬番⑥と⑦を軸馬として全ての馬に流せば、かなり高い確率で的中すると言うことです。
「有馬記念」は16頭立てですから、例えば、馬番⑥、⑦が1着か2着に入線する馬番連勝(馬連)でこのように流しますと、全部で28通りになります。

⑥ ― ①、②、③、④、⑤、⑧、⑨、⑩、⑪、⑫、⑬、⑭、⑮、⑯

⑦ - ①、②、③、④、⑤、⑧、⑨、⑩、⑪、⑫、⑬、⑭、⑮、⑯

1点100円で購入すると2,800円、ちょうど年末ジャンボ宝くじ10枚分くらいの値段です。それではこの方法で一口100円、28点購入した場合、過去12年の配当はどうだったでしょうか。

馬連(⑥か⑦が1着か2着に入線)
       配当     収支
2015年 6,840円  +4,040
  14年 12,350円  +9,550
  13年  860円  ▲1,940
  12年 3,730円   +930
  11年 1,020円  ▲1,380円(14頭立て)
  10年  550円  ▲2,250
  09年   X    ▲2,800
  08年   X    ▲2,400円(14頭立て)
   07年 22,190円  +19,390
  06年  X    ▲2,400円(14頭立て)
  05年 750円   ▲2,050
   04年     2,600円(15頭立て)

 12年のトータルで、16,090円のプラスです。ただし、「有馬記念」は最も人気薄で2着以内に入線しているのは14番人気までですので、それ以下は購入しないなど工夫して購入の口数を減らすこともできると思います。


では同じ方法で馬番⑥か⑦どちらかが3着以内に入線するワイドで購入した場合の配当結果はどうだったでしょうか。

ワイド(⑥か⑦が3着以内に入線)
        配当            収支
2015年  1,760円+2,300円=4,060    1,260
  14年  3,390円+1,190円=4,580円   +1,780
    13年     350円+250円 =600円  ▲2,200
  12年  1,250円+1,360円=2,610円     ▲190
  11年  1,020円+1,660円=2,680円    280
  10年   270円+2,430円=2,700円     100
  09年   830円+1,400円=2,230円   ▲570
  08年1,360円+28,200円=29,560円  +27,160
     07年  5,240円+1,520円=6,760円   3,960
  06年       X          ▲2,400
  05年    410円+490円=900円     ▲1,900
     04年    6901,750円=2,440円     ▲160円

                

 
12年のトータルで26,920円のプラスです。これも「有馬記念」では、14番人気より以下が3着以内に入線したことがないので購入数を減らす工夫ができます。
 さて、当日馬券を買わない人も、今年は馬番⑥か⑦が3着以内に入るだろうか。このように「有馬記念」を見ていくと楽しさが倍増します。今年はどの馬がドラマを演じてくれるでしょうか。ご健闘をお祈りいたします。最後に皆さん、競馬は自己責任でお願い致します。【平塚彰】