2022年4月29日金曜日

残しておきたい昭和の風景【スタッフの個人通信】

昨年1月末に完成した函館市千代台町の《ル・ノール千代台公園》はお陰様で無事1周年を迎える事ができました(パチパチパチ👏)この場所は函館の中心地にある市電「五稜郭公園停」から2駅(千代台電停)徒歩でも行けるとても便利な立地にあります。町内では現在大きなショッピングセンターが建設の真っ最中、西部地区にある総合病院の移転先も決まっていて、今最も注目されているエリアといえます。恐らく数年後には街並みがすっかり変わっていると思います。


新しいものは大歓迎…ですが、いつまでも変わって欲しくない、ずっと大切にしたいものもありますよね。隣町の中島町、ここには昔から『函館市民の台所』として、通称『れんばい』と呼ばれ親しまれている中島廉売があります。『れんばい』は私のお気に入りスポット、最近では毎週のように通っています。
ここで『れんばい』の歴史を少しだけ説明。
中島廉売の始まりは昭和9年。函館市街地の約3分の1を焼き尽くした函館大火の後、被害がなかったこの地に自然発生した数百軒の露店が並んだのが、中島廉売の始まりとされています。

いろんな店がありますが、その中で厳選した最近の行きつけのお店を紹介します。

①大塚青果店
店先に安くて新鮮な野菜がたくさん並んでいます。この日は今が旬のアスパラを買いました。太くて見るからに美味しそう~それだけ買って帰ろうとしたら、お店のお母さんから「今日しいたけが3パックでお買い得だよ」と教えてもらいました。大きなしいたけ、買わずにはいられません。思わずテンションがあがります。写真撮影OKをもらったので、お店だけ撮っていたら「私は写らなくていいのかい?」と(笑)にこやかに微笑んでくれました。笑顔が素敵な優しいお母さんです。

②鮮魚ささき
「顔出しNGだからね」と笑いながら明るいお姉さん2人がテキパキと魚をさばいています。魚をさばくのが苦手な私、新鮮な鯖を見て買えずに悩んでいると「サバの味噌煮は作ってあげられないけど、いかようにもさばいてあげるから遠慮なく何でも言って」と励ましてくれました。ここに来ると自分でも美味しい魚料理が作れそうな気がします。切り身にしてもらって、頑張ってサバの味噌煮を作ってみました…次回もまたチャレンジしてみます!

③紺地鮮魚店
子供の頃から両親に「美味しい魚は中島廉売で買いなさい」と言われて育ってきました。プロの料理人も買い出しに来ると聞きます。魚屋さんをもう1軒巡ります。
先週はしじみを買ったけど、今日は厚岸産のアサリがとっても美味しそう~見るからに新鮮そうな大粒のアサリをお玉ですくってお店の人に渡します。料理の写真はお見せできませんが、ぷりっぷりのアサリで美味しいパスタができました。素材がいいと料理が美味しくできるっ!

④太田かまぼこ店
バラエティ豊かにたくさんの練り物が並んでいます。いつも迷いますが、お気に入りはいろんな種類が一度に楽しめるダテパーセット。晩酌には欠かせません。店主さんもポーズを決めて写真に写ってくれました。

⑤中村屋惣菜店
たくさん買い物したから今日はこのまま帰ろうと思っても、この店の前を通ったら素通りできずにいられません。美味しそうな惣菜がたくさん並んでいるので、あれもこれもとついつい買い過ぎてしまいます(笑)

⑥堂守豆腐店
ここは人気店です。豆腐・あげ・きんちゃく、どれも美味しいけど、寄せ豆腐は絶品です!あと絶大な人気を誇る「おから」遅く行ったら売り切れで買えません(私は何度も空振りしました)お店の人に聞いたら、朝8時に店先に並べてもお昼にはなくなってしまうそうです。

他にも種類豊富なお肉屋さんなど、たくさん紹介したいお店はあるけれど、このくらいにしておきましょう。もしまだ行った事がない人は一度足を踏み入れてみてください。どっぷりはまりますよ!(笑)

今ちょうど函館は桜が満開で見頃です。子供の日も近いので五稜郭タワーには鯉のぼりが泳いでいます。平和だと思えるこの瞬間にも、遠いどこかの国では争いが続いていて、尊いたくさんの命が失われている現実があります。目を背けてはいけないし無関心ではいられません。未来あるどの国も子供達も安全に暮らせる、そんな平和な世の中になる事を心から祈るばかりです。

函館支店 林