白石区北郷1~4条の11~14丁目の地域を指し、周辺には北都公園、北都小学校、北都会館、〇〇北都支店と名前に「北都」が付いた施設が目に付きます。
私はここは生まれ育ち、昭和44年(1969)から二十数年住んでいた思い出深い、大切な「ふるさと」です。
北都団地の歴史をひも解くと、昭和21年の土地解放で、函館本線より北の農家が大谷地西農業組合から独立し、「北斗農事組合」を結成したことが「ほくと」の名称登場の始まりで、大谷地の北東(ほくと)に位置することから由来しています。
昭和25年(1950)、白石村が札幌市に編入した頃から農業をやめる家が多くなり、次第に農地が消え、不規則な私道や家の乱立が目立ち始めたのをきっかけに、土地区画整理事業を行うことになりました。
昭和38年(1963)、旧伊藤農場関係者(開拓当時の土地所有者)、北斗農事組合、北斗水利組合、川下地区の関係者の約40人が集まり、39年(1964)に「札幌市北都土地区画整理組合」を結成、41年(1966)までの4年間の継続事業で「北都団地」を造成しました。これは農地を住宅団地化した北海道初の事業でした。
土地区画整理法の制度では通常、区画整理のあとで新市街地にふさわしい名称を決定することになっており、いよいよ新しい地名を決める段階になった時に、組合は「北の都」の願いが込められた「北都」の名を希望していましたが、札幌市から「北郷地区と北都地区は統一するように」と指導があり、明治4年からある北郷の名称が優先され、北都に変えることはできませんでした。
そしてやむなく北郷の地名が正式なものとなり、現在「北都団地」という言葉は昔から住んでいる人以外は口にしないので、知らない人がほとんどとなり、タクシーの運転手さんに行き先を伝えても、直ぐに判らないようになってしまいました。
そんな、あまり知られていない「北都団地」を少しだけご案内いたします。
①北都公園
北都公園内にその歴史を伝える看板がある
②北都小学校(設立1973)
昭和56年(1981)当時は38学級、児童数1579名の
札幌市内で児童数1位のマンモス校だった。
③JR平和駅(白石と新札幌の間の駅)
当初は無人駅でスタート、平成10年(1998)から有人駅となる
乗降客数は年々増えており、1日平均2700人が利用している
「平成」から「令和」につなぐ駅として今後注目を浴びるかも・・・?
④柏山跨線人道橋(平和駅連絡通路)
道内一広い貨物駅の札幌貨物ターミナル駅を南北に跨ぐため、
全長294メートル(幅3.5メートル)もある巨大な跨線人道橋、
また上屋で覆われており、ジョギングに利用する方も多い
⑤北郷時計台
昭和61年(1986)からある札幌のニセ時計台、中は洋食喫茶店でとてもおいしいです
なお、私が 実家に帰省するとついつい行きたくなるお店を紹介します。
1軒目は、北郷3条12丁目にある「ラーメン専門三代目月見軒」さんです。この土地にお店を構える前の昭和33年より味を守って三代目、少しコッテリとした味付けで深いコクが味わえます。麺の量は普通盛と大盛が同じ値段で食べられるとても良心的なラーメン店です。
味噌ラーメンと半チャーハンセット(950円)
2軒目は、北郷2条11丁目にある「天ぷら倶楽部」さんです。
サクサクの揚げたて天ぷらが食べられて、ごはんがおかわり自由で、自家製の漬物やキムチ
が好きなだけ食べられる、こちらもたいへん良心的なお店です。お昼の時間は駐車場が一杯
になる人気店です。
日替り定食(6品790円)、プラス200円で白飯でなく、カニ飯にすることもできます。
本日の日替りは、①えび、②あじ、③ピーマン、④なす、⑤さつまイモ、⑥スケソウダラ
本日の日替りは、①えび、②あじ、③ピーマン、④なす、⑤さつまイモ、⑥スケソウダラ
まだまだ北都団地には、楽しいお店がいっぱいあります。是非、JR平和駅で下車して周りを散策してみてはいかがでしょうか?
PM事業部 山田