◎はじめに
夏も終わりすっかり秋めいてきましたが、皆様 北海道の短い秋いかが
お過ごしでしょうか?
秋ネタで行きたいところではありますが、今回は、季節には全く関係の無い
「広報」について少しお話ししたいと思います。
我々の身の回りを見渡すと、各種広報媒体(CM、新聞広告、ポスティングチラシ、街頭での各種ビジョン、看板、POP等)であふれているのがよく理解できます。
私は、過去に某機関で約3年間ほど広報の仕事に従事していた事があります。
内容的には、人材募集の広報でしたが、石狩、後志、胆振、日高管内の64市町村を担当して、振興局、市長村、学校や街頭で広報活動しておりましたが、当時の経験や学んだ事について紹介したいと思います。
◎なぜ広報(活動)が必要なの?
広報の目的は、会社等の活動や理念を正しく理解していただくことや会社のイメージアップ及び商品の販売促進等にあり、今や「広報」無くして会社の存続や目的を達成できないのが現状です。
このため広報担当者は、年間計画(戦略)に従い限られた予算内で、あらゆる媒体を活用して必要とする時期及び対象に広報しなければなりません。
◎広報業務の区分(概要)
○広報活動
広報活動には、社外広報と社内広報があります。
社外広報は、会社のイメージアップ、商品PR、出版等により広く一般に対して広報します。
社内広報は、広報誌やメールマガジン等により社内の活動等の情報を社員(家族含む)で共有します。
○マスコミ対応
記者会見、プレリリース、イベント案内等によりマスコミに情報を提供します。
○PRイベント企画
独自の企画又はイベントに参加(合同企業説明会等)して広報します。
○IR活動
株主、投資家、アナリスト等に向けた会社の経営情報を提供します。
○苦情処理(クレーム対応)
特に苦情受付窓口を設けてない場合は、広報が窓口となります。
対応を誤ると会社の信用問題(イメージダウン)となるので、
ベテランが対応します。
概ね、以上の様な区分となりますが、私は、実業務としてIRの経験はありませんでした。また、記者会見については、準備までは行いましたが、幸い本当の記者会見の経験はありませんでした。
◎広報業務で学んだ事
○目的、対象に応じた広報
何の為の広報なのか、広報対象(一般、学生向け等)を明らかにする事です。
○コストパフォーマンス
広場媒体は、良いものを求めれば経費は上限無く青天井です。
限られた予算の中で、効果的な媒体等を作成しなければなりません。
そのためにも目的、対象者を決定は重要なのです。
○ロゴマーク・キャッチコピーの制定
会社や商品のイメージアップに重要なアイテムで、後々各種媒体等に活用
できます。
キャッチコピーの例として、家具の○トリは「お値段以上 ○トリ」といった様に語呂の良い馴染みやすいものでPRして 今やすっかり定着しています。
ほとんどはコピーライターの手による作品と思われます。
○広報効果の測定(コストパフォーマンス)
どれだけ経費を掛ければ目的を達成できるのか?
この問いには遂に回答が出ませんでした。ぜいぜいアンケート結果の分析
やHPアクセス数の分析にとどまりましたが、広報担当者にとっては永遠の課題でしょう。
次に、札幌市内の各種広報媒体の一例について紹介したいと思います。
◎各種広報媒体の紹介
○歩行者に対する媒体
用途:会社や商品のイメージアップ又はイベント案内
効果:ビジョンやポスターにより一時的に歩行者の関心を集めることは
可能 文字は読まないのでビジョンの場合映像と音声によるが必要コストは高い
①
街中交差点「大型ビジョン」
② 地下歩道「壁面サイネージ広告」
③ 地下歩道「柱サイネージ広告」
④ 地下歩道 「ポスター」
⑤ 地下歩道 「アドピラー」
○交通機関媒体(地下鉄、バス、路面電車)
用途:会社のイメージアップ、商品説明、イベント案内
効果:掲載場所に左右され 効果があるのは地下鉄であれ
ばドア付近であり、中刷り・窓及び窓上は期待できない。
またほとんどの交通利用者はスマホを閲覧しているので
媒体を見ないのが現状 コスト高い
① ドアステッカー
③ 窓・窓上・ドア横ポスター、ステッカー
④ 地下鉄 ホームドア広告
⑤ 地下鉄 ホーム掲示板(チラシ・ポスター)
○情報誌(フリーペーパー)
用途:商品説明 イベント案内
効果:約60%は読まずに捨てられるそうです。
特集時に併せて掲載するか記念品プレゼント等の工夫が
必要 コスト高い
○チラシ
用途:商品説明 イベント案内 販売促進
効果:捨てられる可能性は高いが 1枚ものの場合は表紙は
キャッチコピーやカラーリング、大きな文字等で印象良くして、裏面に細部(カタログデータ等)を載せる等に工夫が必要
自前で作成すればコストは低い
○POP、看板、のぼり
用途:商品説明、誘導案内、目印
効果:店員(社員)に代わって説明や誘導案内を行う
軽易に設置でき、恒常的に広報を行うので広報効果は期待できる
看板以外はコスト低い
① POP イベント案内
② POP 誘導案内
③ 看板・のぼり 誘導・案内
○ホームページ
用途:会社イメージアップ、商品説明、イベント案内等会社の全て
効果:費用対効果が高い為 各企業は動画を入れる等 力を入れている。
ただしHPに誘導する工夫や努力が必要
また絶えず更新する必要あり
あらゆる媒体にQRコードを付記
◎最後に
最高にして最大の広報媒体は人です、社員です。
社員の1人1人の言葉、態度、服装、道具(社用車)全てが
これからも、広報マンの自覚を持ちお客様のために仕事をしてい
きたいと思います。
PM事業部 N