2017年5月17日水曜日

心惹かれる文章を徒然なるままに。(冒頭シリーズ)【スタッフの個人通信】

春はあけぼの。
やうやう白くなり行く山ぎは、少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

夏は夜。月のころはさらなり、やみもなほ、ほたるの多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ、二つなど、ほのかにうち光るて行くもをかし。雨など降るもをかし。

まずは授業でも丸暗記させられた清少納言「春はあけぼの」です。
暗記力に自信が無くなってきた数年前に、覚えられるかなぁと暗記し直してみたりもしました。
  

「遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、たゆみない宇宙の営みを告げています。満点の星をいただく果てしない光の海を、豊かに流れゆく風に心を開けば、煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。」
皆様も機内等でお聞きになった事もあるかと存じます。ラジオ番組「JETSTREAM」冒頭のナレーションです。城達也さんの魅惑のボイスが素敵でしたね。 

愛とは 春の日の花のように美しく香り高きものであろうか
愛とは 夏の日の太陽のように誇り高くきらめくものであろうか
愛とは 秋の日の落葉の下に鳴く虫のように切ないものであろうか
愛とは 冬の日のその青空の…冬の雲

ドラマ「冬の雲」冒頭ナレーションです。出演者の一人、田村正和さんが二十代の頃かと思います。
その頃から私は田村正和さんの物真似をしていました。関根勤さんより早かったです。

「複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、さまざまな謎や疑問を徹底的に究明する探偵ナイトスクープ。」
 テレビ番組の冒頭、局長の挨拶です。当時、構成作家をされていた百田尚樹さんの書いた文章らしいと最近知りました。

金麦の夏、つばひろのむぎわらぼうし、しろいすなとあおいそら、らんでぶう、うみのむこう、うなじ、じかにしいたびにーるしーと、となりまちのはなびのおと、とろけるねったいや、やきそらまめ、めがねのひやけあと、とけいまわりのせんぷうき、金麦の夏
ある日、地下鉄の中吊り広告で見たコピーです。気に入って麻生に着くまでに覚えました。
(スミマセン。仕事の事も覚えるようにします…)

「これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この不思議な時間の中に入って行くのです
またまた、古くってごめんなさい。「ウルトラQ」冒頭ナレーションです。怖くてワクワクしますよね。このナレーションは石坂浩二さんでした。

最後はさて何でしょう。当ててみて下さい。リズムが良くて面白い文章です。

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
 













正解は宮沢賢治「風の又三郎」でした。
PM事業部:関山)