朝晩すっかり寒くなり、冬の訪れを感じる今日この頃です。
この季節を迎えると、真っ先に頭に浮かぶのは『燗酒』で一杯🍶
今回は、【 『燗酒』のすゝめ 】~燗酒に関する豆知識と燗酒に合う日本酒・肴を紹介します。
日本酒は、温度によって香りや旨味が変化するお酒です。世界にはビール・ワイン・ウイスキーなど様々なお酒がありますが、飲む温度の幅の広さは日本酒が群を抜いていると言えるのではないでしょうか!
単に温めた日本酒を『燗酒』と言うのではなく、「燗」の温度によって呼び名や味わいが異なります。
「ぬる燗」(40℃) お酒の香りが広がり、まろやかな味わいになる。
「上燗」 (45℃) 湯気とともに立ち昇る香りと後味のキレが楽しめる。
「熱燗」 (50℃) 香り・味ともにシャープになり、キレの良い味わいになって寒い日に最適な温度。
その他に「日向燗(ひなたかん)」(30℃)、「人肌燗」(35℃)、「飛びきり燗」(55℃)と呼ばれるものがあり、それぞれの好みや料理、その日の気温等に合わせて楽しめるのが『燗酒』の魅力です。
それでは、自宅でも簡単にできる『燗酒』の作り方を紹介します。
徳利と鍋があれば、誰でも簡単に『燗酒』を作ることができます。
【湯煎】
1. 徳利に日本酒を8~9分目まで注ぎます。
2. 鍋に徳利が肩まで浸かる量の水を張ります。
3. 徳利を取り出し、鍋を火にかけ張った水を沸騰させます。
4. 火を止めた鍋に、いよいよ徳利を入れます。浸す時間によって『燗酒』の温度を調整します。 「ぬる燗」は2分半ほど、「熱燗」は3分ほどが目安です。
※温度を計るには、調理用の温度計が最適ですが、鍋から取り出した徳利の底に指を当てて、熱いと感じたら出来上がりです。
【電子レンジ】~1合(180ml)徳利の場合、500W・常温のお酒
湯煎がおすすめですが、手軽にできるのが電子レンジで温める方法です。
・「ぬる燗」なら約50秒
・「熱燗」なら約60秒
※徳利の上下に温度差が出てしまうので、飲む前にマドラー等でかき混ぜて温度ムラを解消しましょう!
最後に、『燗酒』におすすめのお酒と肴を紹介します。
今回は㈱エッセに縁のある「札幌」・「函館」・「釧路」のお酒と私の「推し」を紹介します。
【札幌】
「千歳鶴 柴田からくち純米」
2019全国燗酒コンテストで金賞を受賞した逸品です。
【函館】
令和3年、道南で35年ぶりに新たな酒蔵として誕生した箱館醸蔵(有)の
「郷宝(ごっほう)純米 壱火 扁平磨き六割五分」
こく深い旨味と軽快なキレを兼ね備えた旨辛口な純米酒です。
【釧路】
大正8年創業の釧路唯一の酒蔵、福司酒造㈱の
「福司 純米酒」
喉越しすっきりとした味わいで、北海道食材にあわせやすい純米酒です。
【推し】
明治32年創業、厳寒の地旭川にある酒蔵、高砂酒造㈱の
「純米吟醸酒 国士無双」
2022全国燗酒コンテストで、最高金賞を受賞した「冷」して良し、「ぬる燗」良しの逸品です。
ご参考:今年で16回目を迎えた「全国燗酒コンテスト」で、その年注目の『燗酒』に合う日本酒が 選定・表彰されています。<www.kansake.jp>
【燗酒におすすめの肴】
近年、北海道で水揚げが急増し、スーパーでもお求めやすい値段で並んでいる「ブリ」と北海道の冬の味覚「たちポン」は『燗酒』に相性抜群です。
1.「ブリのお刺身」
少し厚めに切ったブリの口に残る濃厚な脂が『燗酒』によって溶け出し、何とも言えない旨味・甘味が広がります。
2.「ブリのしゃぶしゃぶ」
ブリを鍋にくぐらせ野菜と一緒にポン酢などでいただくと、料理も『燗酒』も引き立ちます。
3.「たちポン(鱈の白子のポン酢あえ)」
簡単に美味しく作れる北海道の代表的な冬の味覚。『燗酒』の最良の友です!
寒さ厳しい季節がやってきますが、美味しい肴と『燗酒』で身も心も温まりましょう!
『乾杯🍶』
※画像は、フリー画像および各HP等からお借りしました。
H.S