夏の風物詩といえば花火。函館は毎年3回の花火大会があります。7月下旬に函館新聞社主催の花火、8月1日は北海道新聞社主催の花火、先日19日は湯の川温泉の花火大会でした。湯の川の花火が終わると「お盆も過ぎたし、そろそろ秋だね~」いつもならそんな会話をする頃ですが、今年の函館は観測史上初めて35.4℃を記録し、連日30℃近い気温が今もまだ続いています。涼しい北海道の夏はどこへいってしまったのでしょうか!?
さて、今回のテーマは花火ではありません。
函館から車で約40分、隣の北斗市にある「トラピスト修道院」に行ってきました。名前は聞いた事があっても、函館からここまで足を伸ばす人は少ないのでは?・・そんな貴方の為に私がご案内致します。
トラピスト修道院は街から少し離れた小高い場所にあります。ここに漂う空間の静寂さとまわりの素晴らしい景色は何度来ても息をのむ美しさ、昔から大好きな場所です。海岸線から鉄道の線路を越えて坂を登って行きます。さっそく現れたのは「ローマへの道」と書かれた木の板。そして杉とポプラ並木道の先にトラピスト修道院が見えてきます。四季折々素晴らしい景色が見られます。
2012年現在、世界には男子修道院96ヶ所、女子修道院73ヶ所あるそうです。
そのうち、日本には男子修道院が2つ、女子修道院が5つ。
函館市内にはトラピスチヌ女子修道院があり、ここトラピスト修道院は男子修道院です。
近場で2つも見られる事は世界でも珍しいです。
幻想的な並木道を通って売店がある駐車場に車を停めました。
売店の近くに三木露風の看板があります。
皆一度は耳にした事がある童謡「赤とんぼ」の作詞家です。
この歌詞はトラピスト修道院で講師をしていた頃に作られたそうです。
車を停めて、ほとんどの人は階段を登って修道院を見に行くと思いますが…
これから私が目指すのは、その先の奥にある「ルルドの洞窟」
一体何があるのでしょう?
この日も気温30℃、暑いけど頑張って先へ進みましょう!
墓地がありました。
ようやく半分までやってきました
どこを切り取っても絵になる景色です
目的地の「ルルドの洞窟」に到着。
洞窟の中にひっそりと聖母マリア様が佇んでいました。
とても神秘的です。
神聖な場所に疲れも忘れるほどです。
マリア像が見つめるその先には山の緑と津軽海峡が広がっていました。
そんな事から、通称「灯台の聖母 トラピスト修道院」と言われています。
神秘的な景色に癒されて時間を忘れそうです。
マリア様に世界平和を願ってお別れしました。
行きは坂道だったので帰りは階段で下ります。
片道30分、登りの坂道は辛いけど帰りはあっという間でした。
一般の訪問者は正門より奥に進む事はできません。
正門の左右に資料展示室があり見学できます。
修道院の歴史や修道士の方々の中での生活について知る事ができます。
最後のお楽しみは…
トラピストバターが練りこまれている濃厚なソフトクリーム。
コーンもカップも400円。
優しい甘さのトラピストクッキーが刺さっているのが特徴です。
疲れた体に最高のご褒美です。
皆さん、いかがでしたか?
「一度行ってみたい!」そう思って頂ければ嬉しいです。
■所在地
■北海道北斗市三ツ石392