2019年3月1日金曜日

堺屋太一さん逝く【株式会社エッセ・社長の400字エッセイ】

本名池口小太郎。元通産官僚で元経企庁長官、作家で経済評論家、時代を予見するマルチな才人、堺屋太一さんが亡くなられた。

なま身の堺屋太一さんにお会いしたのは計3度。最初は北海道放送の報道局記者時代、小渕内閣の経企庁長官として来道された際の記者会見場で。
次がドコモ時代、堺屋さんが立ち上げた「景気ウォッチャー調査」の委員として内閣府に招かれた時の会合で。
3度目は同じくドコモ時代、企業向け広報誌の巻頭インタビューで千代田区四番町の事務所をお訪ねし1時間ほどお話させて頂いた。
平成5年出版の「組織の盛衰」を読んでからの大ファンだともお伝えした。この著書はいま読んでも色あせない。未来を見据えた時代の仕掛け人。観光に活路を見出そうとしていた北海道に対し、ディズニーランドを引き合いに出して観光には「非日常」がマストとの言葉が印象に残る。

多くの著書で護送船団方式など官僚主導による業界協調体制が、社会構造の変革を妨げ、情報化社会に対応できていないとし、日本の富と知恵を生かすには地方分権、小さな政府、規制緩和、官僚主義の排除を主張した。

話していると四方八方に話題が飛びながら、こちらにも活気がよみがえり、ものごとの筋道が良く見えて愉快になる。一度しかお話しの機会はないが、その時の印象は脳裏に刻まれている。
心からご冥福をお祈りしたい(合掌)。