2018年4月2日月曜日

卒業式【株式会社エッセ・社長の400字エッセイ】

私の大学入試時のあの素晴らしい世界史の問題は誰が作ったのか?先日、母校の卒業式で、ようやくその謎が解けた。

国立旧一期校、二期校。私の大学受験はこの制度最後の年に2校のみ。今でも好きだった世界史の問題は鮮明に記憶している。
蟻鼻銭、半両銭、宋銭、、、中国の古代から現代にかけての貨幣史。そしてアユタヤ朝、アラウンパヤー朝、、、と続く東南アジア史。それが旧一期校の世界史の問題だった。私は「ひどい問題だな。まるでクイズだ。」と心の中で問題制作者を非難した。
この大学は前年に、「英国中世に、風景や人物などの絵模様を織った壁掛けを何と言うか?」(答:タペストリー)。という唖然とする問題を出題していた。

二期校の世界史は段違いのレベル。その問題用紙は今でも大切に持っている。メイフラワー号誓約、独立宣言、モンロー宣言、これらアメリカ史に関する原文が示され、その名称、時代背景、その後の影響など、ストーリー性をもって全て文章で答えていく。歴史を深く学んでいなければ、解けない問題。こんな素晴らしい問題を一体誰が作ったのか?私がこの大学へ進もうと決めた理由のひとつだった。

卒業式の来賓控え室。退官されたK教授と、母校入試の問題制作者の話題となった。共通一次試験導入の前の年まで、K教授が世界史を担当されていた。何と、あの問題の制作者はK教授。翌日すぐに40年前の入試問題コピーをK教授のもとに郵送した。