2017年8月1日火曜日

終戦の日【株式会社エッセ・社長の400字エッセイ】

毎年8月15日に母校の戦没者慰霊祭がある。

母校には大学構内に戦没者記念塔があり、全国でも珍しい。はるか石狩湾を望む高台に、その記念塔はひっそりと建つ。学徒出陣で戦火に散った347人の氏名と、「戦の野に果つるとも 若き命 この丘にとゞまりて 消ゆることなし 友よ 安らかに眠れ」と書かれた碑石。


恐らく日本人の大多数は、戦争を望んでいるわけではない。むしろ近隣諸国ともっと仲良くしたいと思っている。日本人が遠方の岩礁に感情的になるのは、何らかの理由で日本人としてのアイデンティティーが、それらの場所と不可分であるとの考えを吹き込まれた時だけだ。

我々日本人の望みは、世界中の人々と変わらない。それは、いくぶん快適で自尊心を保てるような生活ができるだけの収入を得ること、目的意識を持てるような意味のある仕事に就くこと、家族と友人を持つこと、年老いて病気になった時に誰かに面倒を見てもらえると言う保障、それに大災害に対して一定の防止策があること。

少なくとも私は、それ以上のことを望んではいない。